マランツ CD-99SE
Marantz CD-99SE
マランツ CD-99SE
Marantz CD-99SE は、1990年代初めのマランツのCDプレーヤーです。ディスクを読み取るメカにはフィリップス製のスイングアーム式メカ CDM-1 が使われ、銅メッキを施したシャーシに組まれています。D/Aコンバーターには TDA1541A を左右に1個ずつ使う構成です。
今回お預かりした個体の症状は、トレーが開かない・閉まらない、CDを読まない・再生しないというものでした。
1.トレーが開かない・閉まらない
OPEN/CLOSE ボタンを押してもトレーが出てこない、途中で止まる、出たまま戻らない、モーターの音はするのにトレーが動かない、といった症状です。
この機種のトレーは、モーターの回転をゴムベルトとプーリーで伝えて動かしています。ゴムベルトは年数とともに伸びたり硬くなったり、表面が滑りやすくなったりします。力が伝わらなくなると、モーターは回ってもトレーを動かしきれず、開閉が途中で止まります。ベルト・プーリー・トレーの摺動部を点検し、交換や清掃・調整を行います。
2.CDを読まない・再生しない
トレーが閉じても再生が始まらない、表示が NO DISC のままになる、ディスクは回るのに曲数が表示されない、といった症状です。
CD-99SE のディスクは、上からクランパーアームで押さえて回しています。トレーの開閉が途中で止まると、ディスクが正しい位置に載らず、クランパーで押さえられないため読み込みに進みません。トレーの不具合と読み取りの不具合が重なって出ることもあるため、両方を確認します。
3.スイングアーム式ピックアップ
CDM-1 は、ピックアップを円弧状に振って読み取る位置を動かすスイングアーム方式です。多くのCDプレーヤーが使う、ピックアップをまっすぐ送る方式とは構造が異なります。
レンズの汚れや曇り、レーザー出力の低下、ピックアップにつながるフレキシブルケーブルの劣化によって読み取り能力が落ちます。原因に応じてレンズの清掃・調整・部品の交換などを行い、複数のディスクで長時間の再生確認をします。
4.マランツ CDプレーヤー症状
CD-99SE をはじめ、年数の経ったマランツのCDプレーヤーでは、次のような症状が出ることがあります。
・トレーが開かない・閉まらない・途中で止まる
・CDを読まない・NO DISC と表示される
・再生中に音飛びする・途中で止まる
・再生はするが音が出ない・片側から音が出ない・雑音が出る
・表示が消える・暗くなる
ゴムベルトなどの機構部品、ピックアップ、電気回路など、原因は個体ごとに異なります。同じ症状でも原因の箇所が違うことがあるため、実際に点検して判断しています。
5.修理総括・故障傾向
CD-99SE は製造から30年以上が経過している機種です。トレーの開閉不良はゴムベルトなど機構部品の経年劣化によるものが多く、読み込み不良はピックアップの状態に加えて、トレーやクランパー周りが関係していることもあります。
トレーが出てこない状態で無理に引き出したり、何度も開閉を繰り返したりすると、トレーやギヤを傷めることがあります。症状が出た場合は、そのままの状態でご相談ください。
マランツ CD-99SE をはじめ、CDプレーヤーの修理・点検はお問い合わせよりご連絡ください。全国どこからでも宅配便で受付けております。
