テープが絡む・音がこもる・回転ムラなどの症状から出題
考えられる原因:再生ヘッドの汚れやアジマス(ヘッドの角度)のずれ
テープの磁性粉がヘッドに付くと、高い音から聞こえなくなります。掃除しても直らない場合は、ヘッドの角度(アジマス)がずれていることが考えられます。
考えられる原因:ピンチローラーの硬化やキャプスタンベルトの劣化
ワウ・フラッター(回転ムラ)と呼ばれる症状です。テープを一定の速さで送るピンチローラーやベルトが劣化すると、送る速さが揺れて音程も揺れます。
考えられる原因:巻き取り側のリール台の力(トルク)不足
キャプスタンから送り出されたテープは、巻き取り側のリールが巻き取ります。ここの力が弱いと、テープがたるんでキャプスタンやピンチローラーに巻き付きます。
考えられる原因:リールに回転を伝えるゴムの車(アイドラー)の滑り
多くのデッキでは、ゴムの車(アイドラー)やベルトでリールを回します。ゴムが硬くなったりすり減ったりすると滑って、力が伝わらなくなります。
考えられる原因:ヘッドやピンチローラーを押し出す機構(カム用のベルトやギア)の不良
再生のときは、ヘッドとピンチローラーをテープに押し当てます。多くのデッキはこれを小さなモーターとカム(ベルト・ギア)で動かしていて、ベルトが滑ったりギアが割れたりすると途中で止まります。
考えられる原因:巻き取りリールの回転が検出されず、自動停止(オートストップ)が働いている
デッキはリールの回転をセンサーで見張っていて、回転が止まるとテープの終わりと判断して停止します。巻き取りが弱かったりセンサーが汚れていたりすると、回っていないと誤って判断して止まります。
考えられる原因:テープの種類(ノーマル・ハイポジ・メタル)の設定やバイアスが合っていない
録音するときは、テープの種類に合った「バイアス」を加える必要があります。設定とテープの種類が合っていなかったり、回路の調整がずれていたりすると、音質が大きく変わります。
考えられる原因:消去ヘッドの汚れや不良
録音ヘッドの手前にある消去ヘッドが、前の音を消してから新しく録音します。消去ヘッドが汚れていたり働いていなかったりすると、前の音が残ります。
考えられる原因:録音したときと再生するときで、ドルビーの設定(B・C・なし)が合っていない
ドルビーは、録音のときに高音を持ち上げ、再生のときに下げてノイズを減らす仕組みです。録音と再生で同じ設定にしないと、音のバランスが崩れます。
考えられる原因:再生ヘッドの片チャンネル側の摩耗・断線、またはヘッドにつながる線の不良
ケーブルの左右を入れ替えても症状が移らないので、デッキの中に原因があります。どのテープでも同じなら、テープではなくヘッドやヘッドまわりの配線を疑います。
考えられる原因:ヘッドやテープが通る金属部品の磁気帯び(着磁)
ヘッドや金属部品が磁気を帯びると、ノイズが増えるうえ、再生するたびにテープの高音を少しずつ消してしまいます。専用の消磁器(デマグネタイザー)で磁気を取り除きます。
考えられる原因:ヘッドが回転して向きを変える機構で、片方向のアジマス(角度)がずれている
オートリバース機の多くは、ヘッドを回転させて反対方向を読みます。回転する機構の摩耗やずれで、片方向だけヘッドの角度が合わなくなることがあります。
考えられる原因:無水アルコールを含ませた綿棒で軽く拭き、金属の工具はヘッドに当てない
ヘッドはとても繊細で、傷がつくと音が悪くなります。綿棒と無水アルコールで軽く拭き、しっかり乾かしてからテープを入れます。
考えられる原因:まず早送りと巻き戻しで端から端まで一度巻き直し、テープの張りを整えてから再生する
長く置いたテープは巻きが固まったり緩んだりしていて、そのまま再生すると絡みやすくなります。一度巻き直すと走行が安定します。